真岡のいちごの歴史

質・量ともに「日本一のいちご」

真岡市のいちご生産は、作付面積が約140.8ヘクタール で、457の世帯が生産農家として栽培を行っています。年間の生産量は約7,059トン、販売額については年間約81億1,000万円となっております。(JAはが野調べ 平成30年産)

品質改良や栽培技術の向上に長年取り組んだ研究機関の人々や新鮮高品質の栽培指導、流通ルートの開拓、真夏の炎天下の育苗、冬は厳寒の早朝の収穫作業などに励んだ農家の人たちなど、関係者の不断の努力が「日本一のいちご」を結実させたと言ってよいでしょう。  

~いちご日本一の「質」~

栃木県で開発された人気品種「とちおとめ」や「スカイベリー」、希少な「とちひめ」などを栽培しています。いちごの品質や栽培状況を競う大会「いちご王国グランプリ」(栃木県主催)において
いちご王国グランプリ大賞(農林水産大臣賞)を最多受賞!!(全11回中6回受賞)

いちご栽培の歴史

~先人の研究努力により築いた歴史~

真岡のいちごは昭和32年、市南東部にある東物井地区の農業研究クラブ農家の手によって栽培が開始されました。冬季に晴れの日が多く、雨が少ない市の気候は、いちご栽培に適していたため、同地区を中心に市内へ広がっていきました。
真岡市では現在、糖度と酸味のバランスが絶妙な「とちおとめ」を主要品種に、大粒で甘さが際立った「スカイベリー」や夏に採れる「なつおとめ」なども栽培されています。

~進化した栽培方法~

ビニールを使ったトンネル栽培やパイプハウス栽培を経て、昭和59年ごろ、水を霧状にしてハウス内を温める「ウォーターカーテン」を独自に開発。単棟ハウス栽培の低コスト省エネルギー化を実現するなどめざましく発展してきました。

また、品種についても当初のダナー種から「宝交早生」、「麗光」を経て、昭和59年から「女峰」を本格的に導入。平成8年からは、甘く粒も大きい「とちおとめ」が主要品種となっています。現在は、「とちおとめ」以降に品種登録された「とちひめ」や「スカイベリー」をはじめ、新品種の開発によるさらなる増産が期待されています。